「………?」
あれ、どうしたんだ…?
「………俺、お前の笑顔に弱い」
「は?」
いきなりどうしたんですか
少し経つと、皇くんは顔を離して何か唸りはじめる。
「あーーーーもうほんと調子出ねぇ……可愛いんだよ、くそ……っ」
「え、なに?」
小声すぎて全く聞こえない。
しばらくして、彼は真剣な瞳で私を見つめ返す。
「さっき、ヒントほしいって言ったよな?」
「う、うん。でも結局教えてくれないんでしょう?」
あまりに真剣な表情だから
私もなんか緊張してしまう。
緊張する場面じゃないんだろうけど…
ふいに彼は私の頬に右手を添え、
ゆっくり顔を近づけて、鼻と鼻がくっつく寸前でピタリと止める。
「これ、ヒント」
そう、彼が低く呟いたかと思うと
唇にあたたかく柔らかいものが落とされる。
それが皇くんの唇だと理解するのに、数秒かかった。



