「じゃあヒントください」
「もう諦めろよ…」
「いやいや、このままだと気になっちゃって夜眠れないよ」
「んなバカな。ヒントもなし」
「そこをなんとか!」
「もう夕陽十分見たし、帰るぞ」
「まだ5分くらいしか経ってない気がするんだけど!」
華麗に無視して歩き出す彼をジトッと見つめる。
ちょっとくらいに教えてくれてもいいのにな
私はもう一度川に目をうつす。
残った夕陽がまだ少し川を照らしてキラキラ光っている。
なんだか、ここにいるとほっとするな…
こんな場所があったなんて知らなかったし、見つけられて良かった。
そう思って、なおも歩き続ける彼を見る。



