「なに、どしたの?」 怪訝そうにりっちゃんはこちらを見つめてくる。 「筆箱、ない。」 「マジ?」 「というかそれ以前に今日課題の教科書も全てない」 「は!? 教室に忘れてきたってこと!? もー…どんだけボケてんの…」 「今日やけにバッグ軽いなって思ってたんだけど、このせいかぁ」 「その時点で気づきなよ!! 仕方ない、取り行くかー」 そう言って来た道を戻ろうとするりっちゃんを私は引き止めた。 「大丈夫、私1人で行くよ。 確か今日これからりっちゃん用事あったんじゃなかった?」