「!」
ガクッと体が重くなる。
さっき魔力を吸収した反動だ。
瓶を2本とりだし、ゴクゴクと飲む。
水色の小瓶にはポーション…体力の回復薬が入っている。
冒険者の必須アイテムだ。
黄色の小瓶にはエーテル…魔力の回復薬が入っている。
ショップにはあまり出回らないので、意外に高価だったりする。
魔力も体力も回復して元気になり立ち上がろうとすると、ポケットの中でカチャリと音がした。
ああ、そういえば…
ポケットから取り出したのは、魔光玉と呼ばれるものだ。
魔光玉とは、簡単に言えば魔力の塊だ。
これはさっき使った魔法…バウォタを記憶した魔光玉だ。
バウォタは、水属性の魔法を1度だけ防ぐことができる魔法だ。
あまり強力な魔光玉ではなかったので、一回使っただけで魔力をなくして壊れてしまった。
魔光玉は貴重で、魔光…つまり生命エネルギーをもとに作られている。
自然でしか発見できない。
そのため強い力を持つ魔光玉は貴重で、魔光玉目当てのハンターもいるぐらいだ。
“魔光”は誰でも持っている。それは植物も、魔物も、人も同じだ。
死んでしまうと抜けてしまう。
そしてその魔光を操り世の中を乱すのが魔王サタンと言われていた。
そろそろ行くかな。
だが、肝心の魔王…の弟子とやらがいない。
城をしらみつぶしに探すか…?と考えていると
上から紙がヒラリと落ちてきた。
ん…なんだこれ。
その紙には…
『はいはーい!どうも、こんにちは!
魔王の弟子で〜す!
いや〜君は水龍を倒したんだね!!
すごいっ!
でも、只今弟子は留守にしていま〜す。
ごめんね〜っ
もし急用だったら、アヴィニョンにいるから!』
…なんなんだ、このふざけた文は?
それに今アヴィニョンって…すれ違いか。
弟子が村を襲ってるのか?
いや、町長のダリアスの妙な感じからして、そんなことはないだろう。
とりあえず、弟子に会わんことには…
アヴィニョンへ戻るか。
外に出てみると、なんだか嫌な風が吹いた。
これは…血の匂い!?
町からか!??
俺はヘイストをかけ、全力で町へ戻った
