何なんだ…?


特に柚ちゃんが魔女っぽくて怖いんだけど…。


「そう!明日!11時に天坂ショッピングモールに行くから!!それで空けといてって言ったの。」


「天坂ショッピングモール?」


そのショッピンクモールは、最寄りの駅から電車を乗り継いで、約8駅ほど行ったところにある大きめの建物だ。


「近所にもショッピングモールあるじゃない。何でわざわざ天坂?しかも柚ちゃんが私と行きたいなんて言うの珍しいし。」


そうだ、中学生の時だって柚ちゃんに誘われてどこかに行ったのなんて数えるほどだし、柚ちゃんはあんまり人が多いところが好きなタイプではない。


ショッピングモールも、近場な方が空いているし、勝手も違うだろうに。


「そんなことはどうでもいいのよ。それに明日はお姉ちゃんがいなきゃ意味無いしね」


気にするな、という旨のことを聞いてしまえばそれ以上なにか聞くのもおかしい気がして私が黙っていると、


「まぁいいじゃない。楽しんでらっしゃい。姉妹で買い物なんで夢があるわ」


なんてほんわかとした雰囲気でおばあちゃんが言う。


自分でも妙に納得して、


まぁいっか。楽しもうっと。と、少し胸を踊らせた。


考えてみれば買い物なんて久しぶりだし、楽しみになってきた。


「あ、お姉ちゃん。自由時間はないから。明日は私に付き合ってね。終わったらその時お姉ちゃんご行きたいところに行こう。」




…あれ?


ちょっと思ってたのと違うなぁー。


そんな考えが顔に出ていたんだろう。


一瞬まゆを釣り上げてこちらを見つめた柚ちゃんは、すぐにおばあちゃんの方に向き直り、なにか別の話をし出す。


完全に蚊帳の外の私は飲み干したアイスコーヒーのグラスをもって、それを台所に置いた。




____久しぶりに。柚ちゃんと買い物。