Shining

「じゃ、初ホームルーム始めるぞー」


チャイムとともに教室に入ってきて叫んだ先生。


「っあ！！」


思わず声を出してしまった。


…。


「お？お前今朝の！悪かったなー。」


「あ、いえ。」


うちのクラスの担任…朝の厳つい勘違い先生じゃん！！


おい、カズ、見えてるぞ、クックッと隠れて笑いをこらえてんじゃねぇよ…。


いや、これでわざわざ担任に髪の説明をするという手間が省けた。


ここはポジティブにいこう。


「じゃ、始めるぞー。号令！」


「きりーつ、礼。」


まぁ、ホームルームなんて先生が話して終わりだろ。








……と、思ってたんだけど、なにこの状況。


「皆説明会来てたよな？じゃあおれなんも話すことねーわ。」


という先生の一言から始まった。


「よし、面白いこと言いつつ、自己紹介な。」


なんだこの先生。


意味わかんねぇ。面白い必要性皆無だろ。


「まず、先生からな！」


あ、この先生、自分中心の人だ…。


「名前は、井上慎二。1の２の担任だ。今朝は妻が…」


先生の自己紹介はまぁ、面白かったけど。


ユーモアに溢れてたけど。


しんちゃんなんてあだ名を早速つけられてたけど。


満更でもなさそうだったけど。


俺らもそれやるわけ？




……何でだよ。