「行ってきます!おばあちゃん、帰ってきたらまた報告するから!待っててね!」
朝食を食べ終えた私は、時計を見て慌てて玄関に向かい、そう叫んだ。
いつも早めに家を出るのに、おばあちゃんと話し込んじゃった。
どうしよう、結構やばいかも?
靴を急いで履きながら、早歩きくらいで平気かな、なんて考える。
「お姉ちゃん、明日予定開けといてね。」
自分の部屋から制服姿で出てきた柚ちゃんがじっとこっちをみて言う。
え、なんか、睨んでる?
っでも、そんなこと気にしている場合じゃない!時間やばい!
「わかった!大丈夫!いってくるね!」
半ヤケクソで柚ちゃんに叫ぶ。
っていうか私まだ学校に友達とかいないから休みの日に約束なんてないんだよね!
なんか自分で言ってて悲しい。
でも男装してるとねぇ……。
そういえばおばあちゃん、私の男装姿には何も言わなかったし驚かなかったなぁ。
まぁ、いっか。ひと目で気づいてもらえたのは嬉しい。
気をつけてね、と見送られて外に出る。
今日は快晴だ。

