翌日。



昨日見た光景が頭から離れない。



あの人は誰だったんだろうか。



学校内のプールだったから生徒だよな?あんまり年とっていなさそうだったから先生でもないだろうし。



でも下校時間は過ぎていたはず。



しかもこの学校水泳はそんなに有名じゃないし・・・。



あの泳ぎは本物。



幻想なんかじゃなかった。



だとしたら誰なんだ?



昨日あの後話しかけて名前でも聞いておくべきだっただろうか…。



いや待て、初対面の知らない男に下校時間過ぎてるのにも関わらず学校で「綺麗な泳ぎですねー」とでも話しかけられてみろ。



俺だったら服持って逃げるわ!



…。



まぁ覗き見だしな。うわ…、なんかごめんなさい。



でも、もう一度見てみたい。



…会ってみたい。



「よっ!ハルー。ん?どうした?難しい顔して。」



後ろから勢いよく肩を叩かれて前のめりに倒れそうになる。



「いったいな…。別に何でもないけど。」



ガズの声で思考を中断した。



「そうかぁ?なんか嬉しそうにも見えるけど?」




「はっ?!


なんで!!」



「いや、こっちがききてぇよ。」