「ぜってぇわざとじゃねぇか。」
プールにつながるドアの鍵を開けながらボソリとつぶやく。
あー、マジでイライラする。
まぁアイツの罠にはまる俺も俺だけどさ。
プール見たからって、何も変わらないのに。
あいつは、絶対に勘違いしている。
俺を天才だって思ってるはずだ。
水泳が好きなやつだと思ってるはずだ。
根拠なんかないくせに。
…俺にとってあの世界にはもう光がないんだ。
暗くて先が見えないんだよ。
真っ暗な水の中に突き落とされたみたいに
鮮やかだった景色はモノクロに失せていって、
溺れそうになる。
どんどん、
光がはじけて消えていく。
バシャッ…………
「ッ……………………!
光、だ………。」

