暗いな…。
もう20時半だ。
部活も20時で終わるはずだから部活生もいないはずだ。
…なんでこんなことに。
なんでここに来ることに。
家の鍵が、と言われたら取りに来るしかねぇじゃん。
カズの家も行けないし。
他に宛もないし。
……………………
あの後、アイツ、担任がとんでもないことを言ってきた。
「忘れていっただろ?だから届けてやろうと思ってサー…。」
と、流し目に言っていたのはまぁいい。
が、
「はぁ、ありがとうございます。で、鍵は?」
「プール」
「は?」
「プールに忘れた」
「は?」
お前、合鍵持ってるだろ、それで入れ。用具室の机の上にあるから。あと、俺これから出張だから。
といって、去っていった。
ニヤニヤしながら流し目で。
教室に戻ったらカズにめっちゃ笑われたし。
担任の出張も嘘ではなかった。
と、いうことは。
完全にはめられた。プールに行かせるように仕込んだな……。
かといって野宿もしたくないし、出来ない。
カズの家には行きたくないし、しかし家には両親ともいない。
しかも今日は仮入部があると来た。
もちろん入部するわけではないので活動時間には行けない。
じゃあ、終わってから取りに行くしかない。
何なんだ全く。ふざけんなよ、あのヤロウ……。

