「なぁー、ハル?」


授業が終わり、更衣室に戻る廊下で、カズがいつも通りニヤニヤとした顔で話しかけてくる。


また何か変なものでも見つけたのか?



「なんだよ」



「1組の主席、なんか雰囲気変わったよな?」


主席…?


「あぁ、沢本?確かに変わったかもな。髪切った?」


「多分そう。でさ、女子が騒いでんだよね〜。まぁごく一部だけど。」


「なんで?」


「カッコイイからだろ?隠れイケメンって言われてた。まぁ俺はお前見てるからなんとも思わないけど…。
俺の純粋な目を返せハル。」


「なんのことだよ?てかあいつ髪切っても前髪で顔隠れてんじゃん。」


「隣に座ってたやつが見たんだろうよ」


「そうか。」


「相変わらず興味なさげだなぁ。」


「顔みたことねぇからなんとも言えないだけだ。」


そうこういっているうちに更衣室についた。


着替えを済まし、貴重品の確認をする。


カズはダラダラと着替えているためまだ着替え終わっていない。


あれ…?


「鍵がねぇ…」