もうお昼過ぎになるだろうか。


長話をしすぎた。


先生は私のことをよく知っていた。


それはもう、こと細かく。


こんなに応援されていることは知らなかった。


これを知られたら、Léoは…


ドンッ


「あ…。すいません。」


下を向いてあるいていたら知らない長身の男の人にぶつかってしまった。


わたしは身長165で、女子にしては結構あるけど…。


この人、大きくない?


180はあるんじゃ…。


あ、謝ってない。こっちの不注意なのに。


「いえ…。」


でも、関わりたくない。


男の人は、特に。


茶髪だ…Léoに似て…る…。


ふと、男の人がこっちを見た。


「首席の…?」


「え、あ、はぁ。」


この人も知っているのか。


どんだけ情報漏れてるんだ。


入学式の挨拶しなかった意味…!


「名前は?」


「は?あ、えっと、沢本です。」


いきなり聞いてきたからびっくりした。


「俺は、2組の雨辻、雨辻晴斗。よろしく、沢本」


彼は、どこか楽しそうにそう言った。


何が面白いのかわかんないけど。


まず、関わりたくないな。


「はぁ、よろしくお願いします」


とりあえず、挨拶はするけどさ。