「お、ハル。」


「え、カズ?なんでいんの。」


あのあと沢本とわかれ、数分。


校門前。


「いや、どうせすぐ来ると思ってさ。待ってた。一時間も来ないから…なんかあったか?」


「…いや?悪かったな、待たせて。」


謝りながら手を合わせる。


それを軽くあしらったカズは


「いや、俺が勝手に待ってただけだしな。」


といって、歩きだした。


悟ったのだろうか。


俺が沈んで帰ってくることを?


担任になにか言われていることを?


考えすぎか。


でも


ホント、いいヤツだな。


「そいえば、首席にあったぞ。」


なんか、面白いヤツだった。


「は?」


困惑顔が目に映る。


「だから、カズが地味っていってたヤツ。」


「え、話したのか?」


カズから話をしてたのに、俺が言うとそんなに驚くのか。


「あぁ、挨拶くらいは」


嫌われたかもだけど。


「ふぅん?」


「なんだよ?興味無さげだな」


「まぁ男だしなー。」


「女好きが。いいヤツだよ。…多分」


なんとなく弁解している俺がいた。


「なんで解るんだよ」


「なんとなく?」


俺が答えると、カズは


そっか、といってくしゃっと笑った。


嬉しそうに。


そういえば、久しぶりに人に興味を持ったかもしれない。


関わってたのも、カズ位かもしれない。


俺のことなのにそんなに嬉しそうに笑うなよ。





………ホントにいいヤツ。