-1XXX年1月20日…

―――汝は何者か

「私(ワタクシ)はあなた様との契約を望む者です。」

―――何故、我と契約を結ばんとする

「あなた様に私の願いを叶えていただきたいが為でございます。」

―――汝の願いとは何か

「私の願いは…」

“とあるお方”との契約を行おうとする少女


だが、自身の願いを訊かれ
一度言葉をつまらせる

―――どうした、答えられぬか

「…」

少女は意を決したように語り始める

「私の願いは…」

“とあるお方”はとても驚かれた

少女が望む願いは
とてもではないが、少女一人の《___》では足りぬ

―――…汝よ
汝は何故(ナニユエ)そのような事を望むか

「…私には妹が一人おります。
しかし、数日前に不治の病にかかってしまいました。

私は妹を…不治の病に苦しむ、全ての人を救いたいのです。」

―――…そうか…

良いだろう。汝のその願い、叶えてやろう

ただし、叶える代わりに汝の大切なモノを貰おう


「覚悟の上でございます。」


―――汝を我が契約者と認める。

供物として汝の《___》を捧げてもらう

私(ワタシ)が何を捧げれば良いのか…

その部分だけがノイズがかかったようにうまく聞き取れなかった


…私は一体…何を供物として捧げたのだろうか…


捧げたモノの正体が判るのは3日後だが

今の少女は知るよしもなかった