「お前さ、
もう少し俺たち頼れよ」
俺は絞り出すように言った。
けど、なにも言わない菜月
「俺たち幼馴染みだろーが。
お前が笑わなくなってみんな悲しんでんだよ」
更にぎゅっと力を入れる
いつかこいつが俺たちの前から消えてしまいそうで。
何となくそんな気がして、離さないように力をいれる。
「…ごめん、桐」
ー…っとん
ふと、菜月が頭を俺の胸に預けてきた
この時初めて
俺は菜月のことを"女の子"と認識してしまった
"守ってやりたい"
そう思った。壊れてしまいそうなこいつを守る。
俺は菜月の頭をゆっくり撫でた。

