鞄置いてどこにいったんだろうか
何もないといいのだけれど。
「そういえばさぁ、
なっちゃんの上履きのやつ、大丈夫かな?」
「僕もそれ考えてたんだよね」
中学の時のやつをまた繰り返すなら
今度こそ菜月は人と関われなくなる。
もうあんな悲しそうな傷ついた菜月を見たくない。
「やられる前に見つけ出すか」
桐もやるきまんまんで少し安心した
「朝早めに来てみる?」
遥花の提案だけど
「それじゃぁ、あいつ気づくよな~」
うん、僕もそう思う。
余計なことはしないでほしいってそう思う菜月だからこそ、本人にもバレないように実行するべきだよね。
「うーーーーん
じゃぁ……
防犯カメラみたいな隠しカメラつけるとか?」
えへへと笑う遥花
「おいおい、それはさすがにねぇだろ!」
桐もしっかり突っ込んで笑う。
「掛井くんに頼んでみない?
朝早く来るの。」
と僕は提案してみた。