「きりーつ、礼」


委員長の掛け声でテストが終わった。



今日のテストは数学と英語の2教科。









「明日も頑張れよ~」

そういって荒木先生は教室を出ていった。






「優也、帰ろうぜ」


桐が鞄をもって僕の席に来た。

テスト期間だから部活はないらしい。




「うちも帰る~!」

遥花も来た。






あれ、そういえば菜月がいない。

さっきのHRまでいたのに、いつの間に




「2人とも早いね~

今日も勉強会するなら夕飯食べていくでしょ?夕飯の材料買いにいこうか」

と僕が言えば



「わぁーい!

久しぶりに優也くんのチャーハン食べたいっ!」

「優也の炒飯はうめぇよな!」



2人とも喜んでる…

まぁ、いっか。





「それより、菜月どこいったか知らない?」

菜月も勉強会に参加するなら
人数分夕飯作らないとなんだけどな。




「ありゃ?なっちゃんいないねっ」

キョロキョロ教室を見渡す遥花




「珍しいな、帰りにあいついねぇの」

桐も菜月の席に座りながら

「つか、あいつの鞄あるし」

と一人で言っていた。