まぁ、粟井が来てくれなかったら
そのまま俺の家に連れていくしかなかったからちょっと安心。
けどもう少し彼女と一緒にいたかったかも。
と内心思ったのは俺だけの秘密。
「粟井と菜月は幼馴染みっていったっけ?」
「まぁな。あと優也と遥花もだけどなっ」
ふふんっと嬉しそうに言う粟井。
「一緒にいてさ~
こう恋愛感情になったりしねぇの?」
一番疑問になることを聞いてみた。
「それ聞きあきたわっ
こいつさ、何だかんだモテるから小学校のときから聞かれてたっつーか。
俺はさ、恋愛感情があんまりわかんねぇっつーか。
こいつも優也も遥花も家族みてぇに大事だからな」
家族みたい、か
「じゃぁ、もし俺が翡翠こと好きって言ったら
どうする?応援とかする?」
「…それも聞かれるけどよ〜
あんまりそういうの得意じゃねぇんだよ」
ふっと笑う粟井。
「じゃぁ。仮に、
誰かに彼氏または彼女ができて一緒にいる時間が減ったら粟井はどう?」
自分でもすごく突っ込むなぁと思いながらも粟井には聞いておこうと思った。
「…そうだな
それはそのときにまた考えるわ」
そう笑って
「ここ家だから
荷物もこいつもさんきゅーな」
「全然!
じゃぁ、また学校で!」
こうして資料室の整理は無事に終了した。
この時、粟井が俺をどんな目で見ているか
わからなかった。

