西の空が紅く染まり 火のたまが西の空に描かれている ゆっくりと自転車を漕いでいると 地面に自分よりも遥かに大きい影が出来ているのが見える 後ろには風が気持ちいのか 目を閉じているであろう、翡翠 俺の背中らへんのカッターシャツをちまっと掴んで足をぷらぷらとさせていた 俺の心臓は これでもか、というくらい速く振動している 冷静にと思えば思うほど鼓動は速くなっていく