こくり
と首を縦にふる。
「多分鍵は開けといていいから
そのまま靴箱でいい?」
さすが!どれだけこの資料室のこと知ってるんだろう
入学当時から気になってるくらいだから
相当知ってるよね、掛井殿。
あ、掛井殿って実際には呼んだことないのだけど
呼び捨てとかって失礼かなって思って呼べない。
掛井殿があたしの目の前にきて、
「翡翠?」と顔を覗いてきた。
何の質問だったか、思い出して
こくり
とまた首を縦にふる
「…かばん」
と言えば
いいよ、もつ!と持ってくれた。
まぁ対して何も入ってないがとりあえずありがとうと言った。
掛井殿はジェントルマンみたいだったけど、
優也よりかは子供っぽくてこれが同級生っていう感じがした。
一緒に廊下を歩いているからわかったのだけど、
掛井殿はわりと背が高い。
歩くペースも多分合わせてくれているのが分かった。
掛井は自転車通学らしく駐輪場に自転車を取りに行った。
よし、帰ろう
と思ったが。
「…かばん」
掛井が一緒に持っていったみたいで。

