「ただいま、ママ」私は言った。リ
ビングのドアをあけると部屋は真っ
暗でカーテンは閉まってた。ダイニ
ングテーブルにはカップラーメンの
ゴミ、空になった缶酎ハイ、握り潰
されたビールの缶、『請求』と書かれた封筒がいっぱいある。
ママは髪はボサボサで朝と変わらな
い格好をしている。「ママご飯は?」「は?お前に用意してる飯なんてねぇーよ!」私は一度だけ、ほんの一度だけ18歳以下の子供限定の電話相談にかけてみようかな?と思った事がある。こんなことママの前で言ったりしたらどうなるんだろう? 「ママ、コンビニ行ってくるね」そういって毎日、私は夜ご飯を買いにいく。