Your happiness is my happiness

【2―A】と書かれた札のついた扉を開ける。
ガラガラ!!
シーン…。
はい。これも、もう慣れた。
ク「まだ来んのかよ」
ク「空気悪くなるー!!」
あちこちからそんな声が掛かる。
そして、
穂「花凜ー!歩くの早い!待ってって言ったじゃんか!!」
と、この空気には不釣り合いな声がかかる。まぁそんなの穂奈美しかいないんだけどね。
それに返事をしないで席に付けば
ク「穂奈美ちゃんを無視するなんて最低!」
ク「話しかけてもらってるだけありがたいと思えよな!」
と、すごい罵声。
穂奈美はクラスの子に男女問わず人気。
だから私に話しかけてるのが気に入らないみたいね。
当の本人はそんな言葉を華麗に無視して
私の席の前に立つ。
穂「今日の放課後ヒマ?紹介したい子達がいるんだけどさ。」
紹介したい子達?そんなの私には必要ない。
花「むり。」
と素っ気なく投げやりに返す。
すると
穂「もー!そんなこと言わないで!これ強制だからね!逃げるの禁止!」
花「………………。」
返答に困っているとちょうどよく鳴ったチャイム。先生も入ってきたため穂奈美は渋々自分の席にす帰っていった。

穂奈美からなんとしてでも逃げなきゃだな…
先生の話を聞き流しながらそんなことを考えた。