『え……?』 「裕が、ずっと、好きだった……。」 沈黙は思ったより長くなかった。 それが、自分がドキドキしてたのか 本当に長かったのか よく分からないほど 混乱してた、二人とも。 『嘘……。』 「ゴメン、切るね……。」 『待って!』 驚いて眼を閉じようとしたのを途中でやめた。 頭に熱を持ったのか 何だかぐらぐらしていた。 『……めっちゃ、嬉しい。』 それは、奇跡の言葉だった。