次にやってきたのは、初デートの公園だった。懐かしいベンチに2人で座る。
「あの日と変わらないな」
「そうだよね」
小鳥のさえずりが聞こえて木漏れ日が俺たちを優しく包み込んでいた。
「花はさ、俺のどこが好きになったの?」
この際聞いちゃえ。
「なんか、不思議だよね。宏太って」
「え?」
「誰にも心開かないところか、あたしには、すごい魅力的に感じたよ」
初めて聞いた。
俺たちはベンチを立って、近くのアイスクリーム屋に入った。
「あの日と同じメニューにしよ」
ちゃんと覚えてるのが、不思議でたまらなかった。アイスクリーム片手に、初デートで行った場所全部回って最終地点の海に到着した。
あっという間に夕日が顔を出した。
「あと1日しかないね」
そうか。
あと1日しかこうやって隣に居れないのか。
隣の君は静かに涙を流してた。
