「宏太」
「ん?」
「もう大丈夫なのか?」
「身体とか、精神状態とか—…」
昼下がりのカフェ。謙斗と嶺が聞いてきた。
「嶺が言ってくれたように、俺が悲しんでも花が喜ぶとは思わないからさ」
よくあるフレーズの気がするけど、この言葉がとても奥が深い。
傷を負った人にだけ、解ること。
「なんか宏太。変わったな」
俺はこの先も変わり続ける。
でも、一つ変わらないことだってある。
「この後どこ行く?」
「買い物したい」
「じゃあフラつくか」
「おう」
謙斗と嶺は歩き出した。
変わらないこと。
変わらないもの。
変える気すらないもの。
「お-い、宏太-」
「あ、待って-」
それは
「なにボケッとしてんだよ(笑)」
「遅いよ(笑)」
「ごめんって(笑)」
天国に居る花に対する
---この想い。
