目を覚ますと、そこは病院の一室だった。
「宏太!?」
ベッドの脇には、謙斗と嶺が居た。
「俺先生呼んでくる!」
嶺はすごい速さで病室を飛び出した。
「お、おう」
謙斗もビックリしたように返事をした。
放心状態のまま、時間が過ぎた。
病室に騒がしく医者が入ってきた。
「意識を取り戻されたんですね」
「俺どうなってたんですか」
「栄養失調で、もう十何日も意識を失って居たんですよ。 我々はもう助からないと推定していたんですが—…」
きっと花が、助けてくれたんだ。
「あれ?宏太」
「ん?」
「何握ってんの?」
自分の手を見ると、花から貰った手紙があった。
「———夢じゃなかったのか」
近くに居た嶺が不思議そうに言った。
「宏太、病院に運ばれたときはそんな手紙持ってなかったよな?」
「誰から?」
謙斗も尋ねる。
「花から」
「花?」
「そう」
---これは幻なんかじゃない。
---君からの最後の恋文だ。
