次の日、学校に行くと九条はまだ来ていない様子だった。



今は顔合わせるの気まずいな…



あんな恥ずいこと………



「な、な、な、鳴海っ」



気がつくと、鳴海に話しかけていた。



「どーしたー?」




「九条、いつ来るかなっ…

もうすぐ来ると思う?」




「へ…?って、あぁ、来るんじゃない?
もうこんな時間だしね」




HRまであともう少し。




______ガラッ




バッとドアの方に向くと、
九条がドアを開けて入って来るところだった。



やばいやばいやばいっ



恥ずかしいよっ…!




「お、よーっす九条!」



「はよ、城田」



「おまえ今日はめずらしく遅ーじゃん
どったの?」



「んあー、まぁ…ちょっと…」




そう言いながら私のことをチラッと見ると九条は顔を赤くして、わたしから目を逸らす。




や、ば。



いまのはそうとうやばい。



きゅんとする…


私から目をそらしたってことは、
九条も意識して、恥ずかしいってことだよね?



それって、私も意識してもらってるってことだよね?




嬉しい………




「ちょっと瀬奈ー?
話し聞いてた?」



「ん?なに?どんな話してた?」



「もー。
ちゃんと聞いててよー」



「ごめんー」




鳴海の話もそっちのけで、
九条ばっかを見てしまう。




どうしよう…



もう、だめだ………




九条が、好きすぎるよ………