教室で待ってると、息を切らした九条が入ってくる。
よかった、来た…
「九条!どうしたの?そんなに息切らして…」
「あぁ、ちょっとな。
って…なんで霧山残ってんの?」
「あ、えーと。九条に用があって。」
「ふーん?なに?」
やっぱりあの時のことを思い出してしまう。
少し…怖いな。
でも、大丈夫。
鳴海が、私なら大丈夫だって言ってくれたんだから。
勇気を出して。
がんばれ、私。
「付き合ってるかもしれないって噂されたじゃん?理由はなんでか知らないけど…九条には迷惑かけたと思う…
ほんと、ごめん」
頭を下げながら謝罪をする。
九条からはなんの返答もなくて、
私は不安になって顔を上げる。
「九条?」
声を掛けると、九条は
私の瞳を真剣にみつめてくる。
「霧山」
「な、なに?」
何だか緊張してしまって、
私は詰まる。
「あんま気にしなくて良いから。
それに、まだ噂されたのがお前でよかったよ」
微笑みながらそう言う九条は、
私の目をちゃんと見てくれている。
あの日から…
止まってたあの日から、
また秒針が動き出す。
それは、私の中の傷を癒すかのように。
今までのことを整理していってくれているかのように。
“九条を諦めないで”
そう、自分に言われた気がして、ハッとする。
「そっか、でも。ごめん…」
「いいって、そんなの。
別に平気だからさ」
そう言って私から目を逸らす九条。
窓の外に目をやっている九条は、
どこを見ているんだろう…?
私もその視線の先を外に移すと、
サッカー部がミニゲームをしていた。
「サッカー部が活動してるのが、
ちょうどこの教室から見えるんだね」
「……あぁ」
「九条?なんか、あった?」
急に元気が無くなった九条を見て私は不思議の思ったから、声をかける。
「俺、サッカーは嫌いだ」
「え?!なんで?!中学の頃、サッカー部だったのに?」
「中学の頃の話だろ?それは
今、俺ら高校だぜ?そりゃ気も変わったりするだろ」
瞳が少し揺らぐ。
…あ、この瞳の揺れ方見たことある。
九条が何かを隠してる時。
それか、嘘をついている時。
…そんなの、私にはバレバレだっつーの
バーカ。
「サッカーが嫌いなんて、
そんなの嘘でしょ」
「…は?お前さ、俺の話聞いてた?
サッカー嫌いっつったんだけど」
半ばキレ気味で言われるが、
私は怯まない。
「だって九条、あんなに頑張ってたのに…それに、瞳も揺れた。九条は知らないだろうけど…九条って嘘ついたりする動揺を隠せないような表情するの。
今、それだったよ?」
驚いた表情から九条は、
フッと笑みをこぼす。
「霧山は変わってねーなー」
「どういう意味よ」
「悪い意味じゃねーよ。
ただ、霧山はいつも俺のことよく理解してくれんなーって思ったから」
当たり前じゃん。
好きなんだから。
いつだって見てるわ、バカ。
「そんなの、当たり前でしょ。
何年、九条の友達やってると思ってんの?」
私が笑いながら言うと九条も笑ってくれて。
「サッカー嫌いなんて嘘だよ」
嘘だってことも明かしてくれた。
でも、きっと嘘を付かなくちゃいけない理由があったんだろうな、九条には。
九条は、何を隠してるんだろう?
よかった、来た…
「九条!どうしたの?そんなに息切らして…」
「あぁ、ちょっとな。
って…なんで霧山残ってんの?」
「あ、えーと。九条に用があって。」
「ふーん?なに?」
やっぱりあの時のことを思い出してしまう。
少し…怖いな。
でも、大丈夫。
鳴海が、私なら大丈夫だって言ってくれたんだから。
勇気を出して。
がんばれ、私。
「付き合ってるかもしれないって噂されたじゃん?理由はなんでか知らないけど…九条には迷惑かけたと思う…
ほんと、ごめん」
頭を下げながら謝罪をする。
九条からはなんの返答もなくて、
私は不安になって顔を上げる。
「九条?」
声を掛けると、九条は
私の瞳を真剣にみつめてくる。
「霧山」
「な、なに?」
何だか緊張してしまって、
私は詰まる。
「あんま気にしなくて良いから。
それに、まだ噂されたのがお前でよかったよ」
微笑みながらそう言う九条は、
私の目をちゃんと見てくれている。
あの日から…
止まってたあの日から、
また秒針が動き出す。
それは、私の中の傷を癒すかのように。
今までのことを整理していってくれているかのように。
“九条を諦めないで”
そう、自分に言われた気がして、ハッとする。
「そっか、でも。ごめん…」
「いいって、そんなの。
別に平気だからさ」
そう言って私から目を逸らす九条。
窓の外に目をやっている九条は、
どこを見ているんだろう…?
私もその視線の先を外に移すと、
サッカー部がミニゲームをしていた。
「サッカー部が活動してるのが、
ちょうどこの教室から見えるんだね」
「……あぁ」
「九条?なんか、あった?」
急に元気が無くなった九条を見て私は不思議の思ったから、声をかける。
「俺、サッカーは嫌いだ」
「え?!なんで?!中学の頃、サッカー部だったのに?」
「中学の頃の話だろ?それは
今、俺ら高校だぜ?そりゃ気も変わったりするだろ」
瞳が少し揺らぐ。
…あ、この瞳の揺れ方見たことある。
九条が何かを隠してる時。
それか、嘘をついている時。
…そんなの、私にはバレバレだっつーの
バーカ。
「サッカーが嫌いなんて、
そんなの嘘でしょ」
「…は?お前さ、俺の話聞いてた?
サッカー嫌いっつったんだけど」
半ばキレ気味で言われるが、
私は怯まない。
「だって九条、あんなに頑張ってたのに…それに、瞳も揺れた。九条は知らないだろうけど…九条って嘘ついたりする動揺を隠せないような表情するの。
今、それだったよ?」
驚いた表情から九条は、
フッと笑みをこぼす。
「霧山は変わってねーなー」
「どういう意味よ」
「悪い意味じゃねーよ。
ただ、霧山はいつも俺のことよく理解してくれんなーって思ったから」
当たり前じゃん。
好きなんだから。
いつだって見てるわ、バカ。
「そんなの、当たり前でしょ。
何年、九条の友達やってると思ってんの?」
私が笑いながら言うと九条も笑ってくれて。
「サッカー嫌いなんて嘘だよ」
嘘だってことも明かしてくれた。
でも、きっと嘘を付かなくちゃいけない理由があったんだろうな、九条には。
九条は、何を隠してるんだろう?

