「ついたーっ!」
「やばい!ちょー久々だね、鳴海!」
電車に揺られること30分。
私たちは隣町までやって来ていた。
海を見ると、中学生の頃を思い出す。
男女で集まってみんなで水をかけあったり、水鉄砲で戦ったり。
そのあとは必ずみんなで星を見て帰って…
とにかく、青春!って感じだった。
この海の思い出はどこを思い出しても、
私はずっと笑ってる。
中学生の頃は、毎日たのしかったな…
「ねぇ鳴海」
「なーに?」
「懐かしいね……」
海の向こうに見える地平線。
向こう側にも人は住んでいて、
みんなそれぞれ生活している。
どこかで戦争している国があったり、
今どこかで子供が生まれたり。
この世界は残酷で美しいこともたくさんある。
なぜかこの海を見るとそんなことをら考えさせられる。
「ほんと、懐かしいね…
みんな元気にしてるかな?」
「元気だよ、きっと。
今度みんなで集まってこの海に来たいね」
鳴海の口からその言葉が出た瞬間、
私たちの少し離れた場所で、賑やかな声が聞こえて来る。
たぶん、男女のグループ。
私はそれを見て、中学生の頃の事をやっぱり思い出してしまう。
「みて瀬奈。
中学生の頃の私たちみたいだね」
制服は違うけど、
まるで昔の自分を見ている感じ。
すると、一人の男の人が、犬を連れて走ってるのが見える。
連れているというか……
追いかけてる…?
「ちょっ、まて!コタ!」
柴犬はコタと呼ばれた。
すると、私の足元にその犬は立ち止まって、私の顔をじーっと見ている。
「はっ、はっ…すいません!
コタが邪魔して…」
「あっいえいえ!全然大丈夫ですよ」
謝ってきた男の人は、髪の毛が明るい茶色で、黒のタンクトップを着ている。
ほどよく焼けた肌に、スラっとした体型。
たぶん大学生くらい。
でも時々見せる表情は少しだけ幼いところがある。
「あーコタ…このままだと瞬に俺が怒られちまうよ」
私が犬を見ていると、そこにいた男の人は“瞬”と言った。
…って、九条じゃないよね。
瞬なんてどこにもいるよね。うん。
自分でツッコミながら考えていると、
男の人が、私たちを見て
「あ……」
と声を発する。
「そこの制服!
俺の弟が通ってる高校じゃん!」
「俺の弟…?
弟がいるんですか?」
「いるよ、九条 瞬って言うんだけどさ、君たち知ってる?」
九条…瞬…
知ってるに決まってる。
だって…私の………
「…知ってます」
「おおお、知ってるか!
…って、なんか君見たことあんだよねー
どこで見たことあんだろー」
弟ってことはこの人は九条のお兄さん。
兄弟揃ってかっこいいなぁ。
ってそうじゃなくて…
「みたことあるんですか?」
「あるある。たぶん…俺が高校生くらいのとき、瞬が家に連れてきて…」
あっ、それ……
私が社会のレポート終わらないからって言って、九条に教えてもらった日だ。
確かに家にはもう一人九条にすごい似てる人がいた。
それがこの人だったんだ…!
「えーと、たしか名前は……」
「霧山 瀬奈、です」
お兄さんが思い出す前に私が遮る。
「あー!そうそう霧山さん!
瞬がよく話してた!」
「九条が…」
「おう!霧山って奴がめっちゃ話しやすくて、どーたらこーたらって」
「…そうなんですか…」
ちょっと照れる。
それをお兄さんは察したのか分からないけど、
「瞬、あんなんだけどさ、仲良くしてやって」
ニコッと笑うお兄さんは、
やっぱりかっこ良くて……
とても九条に似ていて、
目が離せなかった。
「やばい!ちょー久々だね、鳴海!」
電車に揺られること30分。
私たちは隣町までやって来ていた。
海を見ると、中学生の頃を思い出す。
男女で集まってみんなで水をかけあったり、水鉄砲で戦ったり。
そのあとは必ずみんなで星を見て帰って…
とにかく、青春!って感じだった。
この海の思い出はどこを思い出しても、
私はずっと笑ってる。
中学生の頃は、毎日たのしかったな…
「ねぇ鳴海」
「なーに?」
「懐かしいね……」
海の向こうに見える地平線。
向こう側にも人は住んでいて、
みんなそれぞれ生活している。
どこかで戦争している国があったり、
今どこかで子供が生まれたり。
この世界は残酷で美しいこともたくさんある。
なぜかこの海を見るとそんなことをら考えさせられる。
「ほんと、懐かしいね…
みんな元気にしてるかな?」
「元気だよ、きっと。
今度みんなで集まってこの海に来たいね」
鳴海の口からその言葉が出た瞬間、
私たちの少し離れた場所で、賑やかな声が聞こえて来る。
たぶん、男女のグループ。
私はそれを見て、中学生の頃の事をやっぱり思い出してしまう。
「みて瀬奈。
中学生の頃の私たちみたいだね」
制服は違うけど、
まるで昔の自分を見ている感じ。
すると、一人の男の人が、犬を連れて走ってるのが見える。
連れているというか……
追いかけてる…?
「ちょっ、まて!コタ!」
柴犬はコタと呼ばれた。
すると、私の足元にその犬は立ち止まって、私の顔をじーっと見ている。
「はっ、はっ…すいません!
コタが邪魔して…」
「あっいえいえ!全然大丈夫ですよ」
謝ってきた男の人は、髪の毛が明るい茶色で、黒のタンクトップを着ている。
ほどよく焼けた肌に、スラっとした体型。
たぶん大学生くらい。
でも時々見せる表情は少しだけ幼いところがある。
「あーコタ…このままだと瞬に俺が怒られちまうよ」
私が犬を見ていると、そこにいた男の人は“瞬”と言った。
…って、九条じゃないよね。
瞬なんてどこにもいるよね。うん。
自分でツッコミながら考えていると、
男の人が、私たちを見て
「あ……」
と声を発する。
「そこの制服!
俺の弟が通ってる高校じゃん!」
「俺の弟…?
弟がいるんですか?」
「いるよ、九条 瞬って言うんだけどさ、君たち知ってる?」
九条…瞬…
知ってるに決まってる。
だって…私の………
「…知ってます」
「おおお、知ってるか!
…って、なんか君見たことあんだよねー
どこで見たことあんだろー」
弟ってことはこの人は九条のお兄さん。
兄弟揃ってかっこいいなぁ。
ってそうじゃなくて…
「みたことあるんですか?」
「あるある。たぶん…俺が高校生くらいのとき、瞬が家に連れてきて…」
あっ、それ……
私が社会のレポート終わらないからって言って、九条に教えてもらった日だ。
確かに家にはもう一人九条にすごい似てる人がいた。
それがこの人だったんだ…!
「えーと、たしか名前は……」
「霧山 瀬奈、です」
お兄さんが思い出す前に私が遮る。
「あー!そうそう霧山さん!
瞬がよく話してた!」
「九条が…」
「おう!霧山って奴がめっちゃ話しやすくて、どーたらこーたらって」
「…そうなんですか…」
ちょっと照れる。
それをお兄さんは察したのか分からないけど、
「瞬、あんなんだけどさ、仲良くしてやって」
ニコッと笑うお兄さんは、
やっぱりかっこ良くて……
とても九条に似ていて、
目が離せなかった。

