「ちょっと!瀬奈!どういうこと?!」



「な、鳴海っ、落ち着いて!」



今は昼休み。
購買に行く人と、お弁当の人で分かれていて、私は今日はお弁当。



ちなみに鳴海もだけど。



そうしたら、何故か私と九条の関係におかしく思った鳴海が私に問いただして来て……



あぁ、ちょっと待って。


頭がこんがらがってなにも話せない。



遡ること3時間前……




「瀬奈と九条!今日、暇?」



「え?私は暇だけど…」



ちょっと待って。
九条は暇じゃないよね。


ってか、暇だったら困るんですけど。



緊張して鳴海の顔しか見れずにいると、
九条が口を動かし、言葉を発した。



「悪い、今日は無理。
それと霧山」



「は、はいっ」



急に九条に話しかけられてびっくりする私。



だって、もう話してくれないと思ってたから………



「霧山、ごめんな。俺がここで。」



「…え?」



「席だよ、席。
…何でお前の斜め前の席なんだろーな」


「…くじょ、う」



…苦しそうな声。
切なそうに顔を歪ませる。



そしてもう一度だけ、


「ごめんな」



そう言って教室から出て行った。



ってな感じで、不審に思った鳴海が
私に問いただして来た。みたいな。



「瀬奈!ちゃんと話して!
あれはどういうこと!?今までは、仲良さそうに話してたじゃん!」



「だ、だから落ち着いてってば」



「落ち着けるわけないじゃん!
なんであんなに切なそうな顔してんのよ、九条は。…それに瀬奈も!なんで泣きそうな顔してんのっ?」



「それ、は…」



泣きそう。


…泣きそう?



なんで?