きみが教えてくれた夏

ザザザァーッ。


二度目のチャレンジ。
先ほどよりはコツを掴めたような気がしたけどまだうまく滑れない。


また海音に先を越されてしまい。
また負けてしまった。



「もうっ!ハンデ、ハンデ頂戴!」



私がそう言うと海音は頷いた。



「いいぞぉ。まぁ、俺にはなかなか勝てないと思うがなぁ」



余裕そうに笑う顔にむかついて。
へへんと胸を張る態度にむかついて。


少し裏が削れたダンボールを脇に抱え直して、丘の頂上へとまた登る。