きみが教えてくれた夏

「顔上げてよ、お昼ご飯ならあるよ?」



海音の両手を引き離しながら言うと海音は茶色がかった瞳をキラキラと輝かせた。



「ど、どこにあるんだ!?本当か!?本当か!?」



きらきら。


宝石みたいに輝く瞳。


やっぱり海音は犬みたいだ。



「ふふっ。ちょっと待ってて」



私は自転車に戻ると荷台から小さな小包を持ってくる。


蓋を開けると海音はまた歓声を上げて、その場でジャンプしそうな勢いだ。


中には、今朝おばあちゃんが作ってくれたおにぎりが四つ入っていて海音は早速それに手を伸ばした。



「未来、助かったぁ。ありがとな!」



そう言うや否や、おにぎりに齧りついた。



むしゃむしゃ。


ぱくぱく。

 
みるみるうちにおにぎりが無くなっていく。



全く。
お昼ご飯くらいで騒いじゃって。
本当に海音って予測不可能。