「レイー?なーにしてんの?」

あの日から。

「なんでもないよぉー」

私は優と話せなかった。

「なら早くこっちきて飲もうよー」

携帯を取り上げられ連絡をとる手段もなく。

「どーせ先に潰れるくせにー!」

学校では私の立場がどんどん上がったから。

話しかけることなんて許されなくて。

結局私と優の関係なんて薄くて。  

「うるせーぞレイ!」

「あはは!奏先輩ウケるー!」

忘れよう。優にはもう関わらなければいい。

「このっ!」

そう思えば思うほど。

「いたーい!!」

おかしな方向に進んでる自分がいた。

「レイお前本当に高校生にみえねぇよな」

「奏先輩こそ!3年生にはみえないわぁ~」

「どういう意味だコノヤロー」

夜な夜な遊びまわったら知り合った奏先輩。

優と引き離されたあの日。

かけもちしてるバイト先のお客さんだった奏先輩はボーイの格好で帰った時に鉢合わせてしまい。

それからは遊び仲間として仲良くしてる。

「レイー!そろそろ帰るぞー!」

「えーー!まだ2時だよー?早くない?」

「お前明日学校だろ!」

「いーよ!どうせ遅刻だしー!」