「は…い…」

掴んでた手を離す。

「優どけて」

「……」

ゆっくりと横にどけてくれる優。

ごめん。ごめん。

「あ、そうそう。」

私がお母さんの横を通り過ぎた時。

「河心くん」

「もう菜美にかかわんないでくれるかな?迷惑だって菜美前話してたからさ」

壊された。

「え…」

「違う!そんなこと…!!」

「菜美車に戻りなさい」

有無を言わさない目。

あぁ。結局私は。

「はい…お母さん」

籠の中の鳥なんだ。

~2年生は波乱の幕開け~ END