あの頃の私達はまだ幼すぎた

「……美!…菜美!!」

パチッ。

何かに引き戻されるように目を開けると。

「菜美、終わったよ」

周りをみれば次々と席を立つクラスメイト達

「あれ…?」

「うちより寝てたよ菜美」

「あ…夢か」

「菜美お腹減った早く教室戻ろう」

「うん、ごめん!」

静かに制服の袖口で涙を拭く。

サイヤクだ。夢にまで出てくるなんて。