マラソン大会が終わってから。

私は優と帰ることが多くなった。

雪の日も、雨の日も。

私のなかでどんどん優の存在は大きくなっていった。

そして。

顔も知らない彼女さんに嫉妬するようになった

もちろん言ってはいないけど。

でも悩み事とか共通の友達の話とか。

1年がこんなにも早く過ぎ去っていた。

それはきっと優のおかげだと。

私は今、そう感じてる。

「おはよぉ…?」

教室をあければ見慣れない人達。

あれから冬がきて年が明けて。

また新たな1年が始まる。

私は2年生になりました。