あの頃の私達はまだ幼すぎた

「優こそ。もう走らないの?」

部活をしてるときに窓の向こうで優が走ってるのを何回か見かけたことがある。

中学では陸上部だったらしいし。

「あー…先生に前髪長すぎだから切れって言われてやめたわ」

「なにそれ」

優は時々天然なのかと思うくらいおかしいことを言う。

それが凄く面白くて毎回笑ってしまう。

「はぁー…でも優の走ってる姿かっこよかったよ」

羽根がついてるかのように走ってる優は本当にかっこよくていつも見入ってしまってた。

「ありがとうな」

お世辞だと思って相手にしてくれないが。

「さて、そろそろ走りますか」

「そーだなぁ…」