「もぉ!!茂の嘘つきぃーー!別れてやるーーー!!」
果てしなく続く田んぼ道でしびれをきらしたかのように叫んだ紫苑。
「菜美もなんか言ってやんな!」
いやいや。全校生徒走ってるなかで本人の名前だして叫ぶとか迷惑すぎでしょ。
なんて思いながらも紫苑を引っ張るのにもイライラしてきたので。
「絶対追いつくからって言ったんだから早く追いつけよ優のバカぁぁーーー!!!」
と叫んでしまった。
紫苑と顔を見合わせ大爆笑しながら歩いていたら。
「お前らうるさい!!」
「誰がバカだって?」
グイッと後ろから首に腕をまわされ視界の橋に見慣れた黒ピンクの運動靴が目に入った。
「「うわっ!でた!!」」
全く同じ反応の私達。
「携帯鳴らしても気づかないし…」
「本当リタイアしたかと思った」
息がきれてる茂と。少し汗をかいてる優。
「2人ともよく追いついたね!」
大嫌いな茂もこの追い詰められた精神状態の中だと良いヤツにみえる。
「もう走りたくない」
茂に荷物を持たせダラダラと歩く紫苑。
「頑張れ。冬休み講習嫌だろ?」
茂が一生懸命説得してるけどあの状態になった紫苑は絶対意見を変えない。
「お前も大丈夫か?」
優が心配するように顔をのぞき込んできたので
「茂、紫苑のこと頼んだよ!」
逃げました。
だって絶対あたし汗臭いし顔も化粧してないから恥ずかしかったんだもん。
「お前そのペースだと途中死ぬぞ」
「嘘でしょ!?」
結構本気を出して走ってきたはずなのにもはや優に追いつかれた。
後ろを振り返れば紫苑と茂のような影がどことなく見える。
「っ…はぁ…はぁ…」
指摘されて初めて自分の心臓の音がドクドクッと聞こえだし呼吸が乱れたのに気づいた。
「ほら。無理すんな。」
歩き出した優にあわせるようにして私も歩く。
「ごめんな遅くなって」
「通り雨でしょ?仕方ないよ」
「いや茂が途中でバテた。」
「まじか。ダサッ」
クスクスと笑っていると。
「奄上部活やめたのか?」
「あー…うん。1ヶ月もしないうち」
入学してすぐは部活をやってたがバイトと掛け持ちはダメって言われてすぐにやめた。
お金の方が大事だし。
果てしなく続く田んぼ道でしびれをきらしたかのように叫んだ紫苑。
「菜美もなんか言ってやんな!」
いやいや。全校生徒走ってるなかで本人の名前だして叫ぶとか迷惑すぎでしょ。
なんて思いながらも紫苑を引っ張るのにもイライラしてきたので。
「絶対追いつくからって言ったんだから早く追いつけよ優のバカぁぁーーー!!!」
と叫んでしまった。
紫苑と顔を見合わせ大爆笑しながら歩いていたら。
「お前らうるさい!!」
「誰がバカだって?」
グイッと後ろから首に腕をまわされ視界の橋に見慣れた黒ピンクの運動靴が目に入った。
「「うわっ!でた!!」」
全く同じ反応の私達。
「携帯鳴らしても気づかないし…」
「本当リタイアしたかと思った」
息がきれてる茂と。少し汗をかいてる優。
「2人ともよく追いついたね!」
大嫌いな茂もこの追い詰められた精神状態の中だと良いヤツにみえる。
「もう走りたくない」
茂に荷物を持たせダラダラと歩く紫苑。
「頑張れ。冬休み講習嫌だろ?」
茂が一生懸命説得してるけどあの状態になった紫苑は絶対意見を変えない。
「お前も大丈夫か?」
優が心配するように顔をのぞき込んできたので
「茂、紫苑のこと頼んだよ!」
逃げました。
だって絶対あたし汗臭いし顔も化粧してないから恥ずかしかったんだもん。
「お前そのペースだと途中死ぬぞ」
「嘘でしょ!?」
結構本気を出して走ってきたはずなのにもはや優に追いつかれた。
後ろを振り返れば紫苑と茂のような影がどことなく見える。
「っ…はぁ…はぁ…」
指摘されて初めて自分の心臓の音がドクドクッと聞こえだし呼吸が乱れたのに気づいた。
「ほら。無理すんな。」
歩き出した優にあわせるようにして私も歩く。
「ごめんな遅くなって」
「通り雨でしょ?仕方ないよ」
「いや茂が途中でバテた。」
「まじか。ダサッ」
クスクスと笑っていると。
「奄上部活やめたのか?」
「あー…うん。1ヶ月もしないうち」
入学してすぐは部活をやってたがバイトと掛け持ちはダメって言われてすぐにやめた。
お金の方が大事だし。
