あの頃の私達はまだ幼すぎた

「奄上松原さんと知り合いなの!?」

集会終わり対して仲良くないクラスの男子に話しかけられた。

まぁ松原先生だから当たり前か。

「うん!良くしてもらってるの!」

意味深な言葉を残したのは権力が欲しかったから。

聞いてきた男の子はやはり目を見開き驚いたような顔をしてる。

ウケる。

「菜美あのおじさん誰?」

帰り支度をしてると紫苑までも同じ事を聞いてきた。

「ちょっとおじさんとか言わないの!偉い人なんだから」

「紫苑そういうの知らないし」

「大事なキーになる人だよ」

「ふーん」

松原先生はこの学校の副校長をしてる人。

校長先生は学校にあまりいないから職員会議や進級、卒業会議などでの大きな決定権を持ってる人。

そこら辺の下っ端の先生よりも大切な存在だ。

だから私はこの学校に入ったんだもん。