あの頃の私達はまだ幼すぎた

「菜美」

5、6時間目が集会なのでおんぼろですきま風の多い体育館に集まるとビシッとスーツを着たおじさんに話しかけられた。

「…っ!先生!おはようございます♪」

周りが整列してる時。私はその輪から抜けその先生に声をかけた。

「菜美少しスカート短くないか?」

「えへへ…ごめんなさい」

明るく言葉を返しながら少しスカートをさげる

これが隣のクラスのゴリラみたいな体育会系の先生だったり小姑みたいな口うるさい女の先生なら反発するところだけどこの人は別だ。

今後の学校生活がこの人によって左右されてると言ってもいいぐらい重要だから。

「松原先生もネクタイ少し曲がってらっしゃいますよ?」

そう言うと少し曲がったネクタイを直す先生。

「最近どうだ?学校楽しいか?」

「はい!先生方もとても親切でクラスも楽しいのでやはりここに入学して良かったなと思いました!」

「そうか…なら良かった。もうそろそろ式が始まるから戻りなさい」

「はい。失礼します」

お辞儀をしてクラスの列に戻っていく間私は凄く注目を浴びてしまったが気にしない。

計画のためだ。