あの頃の私達はまだ幼すぎた

「笑えないだろ…」

「だから笑えない話だって言ったじゃん」

「そうじゃなくて!お前自身が笑えるわけないだろって!」

「え?笑えるよ。これが普通だと教わって生きてきたんだもん」

「普通泣くとこだぞ?」

「泣くことなんか許されないんだよ」

寄りかかってた柱から離れ伸びをする。

はぁっー…。

「あたしが泣く場所なんかないから」

携帯を見れば時刻はもう19時。

「てことで私もう帰らないと!怒られる!」

地面に置いていた鞄を背負い優をみると何故か悲しそうな目をしてた。

「今聞いたことは全部忘れて?私の独り言だからさ!」

それじゃまた明日と背を向け歩き出すと。

「奄上っ!!」

叫ぶまではいかないけど優にしては大きい声で呼ばれた。

「俺の前では作んなくていいから!てか作るな!!」

ヒラヒラと手を振りながら歩く。

見慣れた神社を見つめ心の中で願う。

‘最後まで演じきれますように’

~過去~ END