あの頃の私達はまだ幼すぎた

「あー…どこから話そうかな」

ゆっくりと歩く私の歩幅にあわせて隣を歩いてくれる優。

「とりあえず…ごめんなさい」

立ち止まり彼に頭を下げる。

「なんで?なにが?」

「本当は全部覚えてたの。優の事も。優のお母さんに私のお母さん…って認めたくないけど親がしたことも 」

前に優が家族ぐるみで仲良かったの覚えてる?と聞いてきた事があった。

その時。周囲に紫苑や茂などがいたので覚えてない。と冷たく返してしまったこと。

「あー…いやあれは俺も悪かった。あの時茂とかいたもんな」

「それで…その優のお母さんに対してもごめんなさい」

「あれは親同士の問題だろ?奄上は関係ないって俺の母さんも言ってたよ」

「え。優のお母さん私の事見かけたことあるの!?」

「本当は入学式の時にもう気づいてたんだ俺も母さんも」

「嘘でしょ…言ってよぉ!!」