あの頃の私達はまだ幼すぎた

ザワザワ。

入学して2ヶ月。

学校内では自分達のグループができてそれが固定されてきた時期。

私にも一様グループはある。

仲良くご飯を食べたり遊びに行ったりする。

普通の友達もどきが。

ただ残念ながら私はそこまで信頼してない。

「おはよ、菜美」

「おはよう、紫苑」

希月 紫苑【きつき しおん】

幼顔に髪の長い女の子。
スポーツ能力が高くバドミントンをやってる。

ただ頭の悪さは私と変わらない。天然。

「紫苑、今日の4時間目なにやるんだっけ」

机に教科書などをいれながら後ろの席の紫苑に聞くと。

「隣のクラスは昨日その時間に学祭のビデオみたって言ってた」

「誰が?」

「顔わかるけど名前わかんない」と携帯をいじる紫苑。

紫苑は交流関係が広い。

ただそれは全部SNSなどの中だけ。

なので知ってるようで知らない。
逆に知らなくて良いことまで知ってる携帯依存症の女の子。