「本当に来てくれて嬉しいなぁ~!何味がいい?」

先輩の所はアイスクリームを売ってるらしく女子特有の丸文字でカラフルに描かれたメニュー表にバニラ、ストロベリー、チョコとかかれてる。

「ん~チョコがいいです!!」

「おっけ~♪」

お金を渡すと同時にカップに入ったチョコアイスをもらう。

「菜美、後ろの子は?」

教室の入り口横の壁に寄りかかって携帯をいじってる優を指差すイルカ先輩。

「あー…お友達ですよ♪」

「そっか!あとで菜美の所にも顔出すね!」

「え~♪本当ですかぁ!?嬉しい♪」

満面の笑みを作ってみせるとイルカ先輩も笑ってくれた。

これでいい。これでいいんだ。

「お待たせ、優。行こ」

「菜美~また後でね~!」

「はぁ~い♪待ってまぁす~♪」

先輩に手を振り教室を出ると作った笑顔が崩れてくのがわかる。