あの頃の私達はまだ幼すぎた

「はーい…」

優とずっと一緒にいられたら。

私はきっと……。

「じゃーん!ショッピングモール~!」

「見ればわかる」

「冷たっ!」

平日の放課後だからか中は学生達でそこそこ込み合っていた。

「大丈夫なの?私制服だよ?」

「んー。服買えば大丈夫でしょ!てことでゴー♪」

引きずられた先はメンズとレディースの服を扱ってるちょっと大人ぽい店。

「待て待て待て、サイズある!?」

「あるあるー多分ね」

自慢じゃないけど最近ちゃんとご飯食べてるから太ってきたよ?ちょっと。

「んーと、すいませーん」

近くの店員さんを呼び出したと思えば。

「この子のコーディネートお願いします!」

とまさかの丸投げ。

デートしたことないのかこの人は。

店員さんも店員さんでテンション高く色んな物を進められたがとりあえず安めの物を選んだ。

「お~夜遊びしてる時の菜美こんな感じ?」

「失礼な。もう少し大人くさいし」

なんとなく目がひかれたのはいつもの黒ではなく秋ぽいモダンなワインレッドのワンピース。

首元にゴールドとパールが混じり合ったネックレス。

足下には黒いヒール。

髪の毛とかセットできないし学校用の化粧だから少しいつもより地味。

「高校生にはみえませんよ♪」

それは私が年老いてみえるんですかと聞きたかったがやめた。

「じゃーお茶しよっか!」

見事にカードをきりこの服装のまま店内を移動する。

制服はショップ袋にいれてもらうとその袋を持ってくれる信吾さん。

ジェントルマン?だなぁ