「……そう」

パチン…。

2度目に聞こえた音は私の頬に痛みを与えた。

「次やったら許さない」

とても軽く叩かれた。

「ごめん…ね」

「ん。お前はお前だよ」

小さい身体が私を包む。

「ごめん…」

あの人がいなくなっても。

私にはあの人の影がある。

それは死ぬまでつきまとう。

「も…やだ…」

それがとても辛かった。

~光と影~END