朝の光が窓から差し込み顔にあたる。

それを遮ろうと布団を上に持って行く。

……持ってい…けない。

それどころか体も動かない。

なんで?

「金縛りかな…」

「っぷ…」

「え?」

布団の中を捲れば。

「…あぁ。そっか。昨日いたもんね」

「お前もう少し恥じらえや」

「いや…この年で薄着でいたくらいで恥じらいもくそもないでしょ」

まだ18だけど。

そう付け足しベッドからでる。

「まぁ菜美らしいけど」

「先にシャワー浴びてくる」

あの入院生活から2か月後。

私はマンション暮らしに戻っていた。

佳織や秋達がクラスメイトにあの事件の真実を話してくれたおかげで学校にも戻れ残り少ない学校生活を楽しんでいる。

優は自分家から近いことをいいことによく遊びにきてる。 

先生達は河内がくると菜美は嫌でも飯食わないといけないから助かると喜んでた。