あの頃の私達はまだ幼すぎた

「え!?」

と見たのは脚。

でも打撲ではなく。

「おーうえ包帯だらけ!!どうしたの!!」

「あ…んと階段から落ちた?」

「いやいや疑問系にされてもわかんない」

「まぁまぁ。いいじゃん。」

席につけばあの日と変わらないまま。

「あれ席替えしてないの?」

「え、おーうえ来てないから日直止まったままだよ」

「いや進めよ」

不思議に思いながらも座ると。

「あ…」

見慣れた背中。

でもとても懐かしく悲しい姿。

「…誕生日おめでとう…優」

寝ているのか背中を向け丸まっていたがその背中に言葉をかける。

「おーうえ…」

不安げな佳織の顔。

「どうしたの?」

私の席にきてしゃがみこむ佳織。

「…家でなんかあった?」

そりゃそうか。

1ヶ月も学校休み音信不通。

久し振りに来たと思えば傷だらけ。

顔とかの痣は隠してきたけど。

「その火傷の痕…普通じゃないよね」

そう。これだけは無理だった。

「…ごめんね佳織」

私よりも小さい佳織を抱きしめる。

「今日放課後話すから時間くれる?」

「う…ん…」

小さな小さな手で抱きしめ返してくれた。