あの頃の私達はまだ幼すぎた

「行ってきまーす。」

と見慣れたマンションを出る。

学校から徒歩15分と距離は前の家と変わらないがセキュリティーがしっかりしてる。

ここは信吾さんの家。

兼山ちゃんのお家。

そして今日から私のお家でもある。

楓さんが同じマンションに部屋を借りてくれたらしく私は楓さん名義のお部屋で暮らす。

12階だてのマンションの7階に部屋を借りた。

ちなみに信吾さんは5階、山ちゃんは9階と別れている。

何度か泊まりにきたことがあったから作りや構造はわかってるからとても暮らしやすい。

ロビーに出れば見慣れた人影がみえた。

「山ちゃん!!」

「おー。おはようさん」

「職員会議は?」

今の時間は8時10分。

いつも通りギリギリに行くつもり。

7時50分から職員会議があるはずなのに山ちゃんはここにいる。

「病院から資料貰ってきますって言ってサボった」

キーをくるくる回す山ちゃん。

「いちようしばらくはあのお母様が来ないように護衛でな」

「あ…そっか。」

私は昨日家を捨てたんだ。

「ほらいくぞ」

昨日と同じように車に乗り込み新しい家を離れた。