あの頃の私達はまだ幼すぎた

あの後。

家に帰り有言実行するかのようにベッドに倒れ込んだ。

明日からも頑張ろ。

今日のことは忘れよう。

疲れていたせいか睡魔はすぐに私を襲ってきた



「…んっ…う…」

不意に目が覚めると密かに朝日が昇りかけている。

時間を確かめようと携帯に手を伸ばすと

‘新着メッセージがあります’

画面に表示されていた通知を押す。

相手は紫苑からだった。

寝ぼけ眼でメッセージを読む。

“菜美の連絡先教えてほしいって河心が言ってるから教えてもいい?“

「いいよ…っと」

「…………えっ?」

真夜中の3時46分。

これが私が今世紀最大のミスをおかした瞬間だった。